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共青団に改革のメス 背後にある理由を分析する

2016年08月09日

【新唐人2016年08月09日】

ここ数カ月ほど、中国共産党配下の中国共産主義青年団(共青団)の組織改革について、何度も話題に上がっていました。中国政府系メディアは2日、党は共青団の改革に関する通達を出し、共青団の権力は事実上削減されたと報じました。

 

党中央弁公庁はこのほど「共青団中央改革方案」を発行し、「共青団中央の機関行政編制を減少させる」と表明しました。また、共青団メンバーを兼任する役人は行政等級を必ずしも与えられないと表明しました。これにより、共青団の政治勢力は弱まるであろうと推測されています。

 

『北京の春』編集長・胡平氏:「中国では共産党以外の各種団体の中で最も政治性が強いのが共青団であり、長い間共産党の、とくに党の官僚の『予備隊』の役割を果たしてきました。最近の動きを見ると、習近平がまさに共青団の地位を弱めようとしていることが分かります。」

 

今年5月、中国大陸31の省と市の責任者のうち共青団での勤務経歴がある者は20人に上っていました。

 

7月までにそのうち3人が突然閑職に移され、なかの2人が令計画(れい けいかく)と親しい関係にあったことが明らかにされました。

 

中央弁公庁の主任に就任した令計画が同じく共青団出身の官僚を取り込んで利益共同体を組織しようとしました。

 

北京時事政治観察員・華頗(か ぽう)氏:「共青団が日増しに強大になるにつれ、習近平は政権における共青団の影響の大きさに警戒感を抱いたのでしょう。」

 

共青団は党から「群衆団体」と規定されており、この団体を管轄するのは党務を担う劉雲山(りゅう うんざん)です。この劉雲山は、江沢民によって政治局常務委員に送り込まれたキーパーソンと見られています。

 

2015年9月、共青団と不動産界のボス任志強(にん しきょう)の間で論争が起きた際、共青団は任を「反党派」と非難し、その後も宣伝部方面と協力し、任の背後にいる王岐山(おう きざん)を暗に攻撃しました。

 

2016年に台湾で政権交代が行われた際、中央政府は抗議を抑えたものの、共青団は大規模に組織的動員を行い、ネット規制を突破して蔡英文台湾新総統のフェイスブックを攻撃しました。

 

今年7月に南シナ海事件が起きた後、中央政府が両岸は共に南シナ海の問題を解決しようと呼びかけましたが、共青団は台湾人俳優のレオン・ダイ(戴立忍 )氏を「台湾独立派」だとして猛攻撃しました。

 

時事評論家・唐靖遠氏:「共青団が任志強を攻撃した本当の目的はその背後にいる王岐山です。さらにネット規制を突破して蔡英文のフェイスブックを攻撃し、両岸関係の悪化を招き、最近では台湾人俳優の戴立忍をネット攻撃して南シナ海をめぐる仲裁の障害を作りました。今回、共青団中央の影響力が大幅に縮小される改革方案が出たことは、政局を何度も攪乱させた劉雲山に対する習近平の反撃であり、警告であると言えます。」

 

共青団が設立された目的は14歳から28歳までの青年に中国共産党のイデオロギーを浸透させることでした。

 

今年、共青団中央の予算が公共財政から拠出されていることが分かりました。北京大学法学教授の賀衛方(が えいほう)氏は、共青団は政府機関ではないので公的財政から予算を賄うのはおかしいと指摘しています。そしてこのたび共青団改革方案が出されたのを受け、「徹底的に共青団を消滅させるべき」と求める声がネットで多く挙がっています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/08/04/a1279380.html(中国語)

(翻訳/白白 映像編集/李)

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